【技術力低い人向けロボコン】ヘボコンの"世界大会"にインターナショナルチームとして参加した件


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こんにちは、じきるです!
幾何学的な顔面で失礼します!



最近、ネット関係のお仕事に興味がありまして。
先日、ニフティ株式会社の『デイリーポータルZ 体験インターン』に応募しようとしたところ、既に募集が終了していて絶望しました!

メチャクチャ行きたかったのに募集スケジュールを把握していませんでした!

死にたい!/(^o^)\

でも生きる!\(^o^)/



失意の中、件のデイリーポータルZ(面白ウェブメディア)のサイトをいつものようにのほほんと観賞していたところ、こんな記事を見つけました。

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―――――ヘボコン―――――
ロボットなんて作れない人たちが、自作の「自称・ロボット」を持ち寄り無理やりロボットバトルをするイベント。基本的なルールは相撲に順ずる。
デイリーポータルZより引用、詳しいルールはこちらから)
――――――――――――――

ヘボコン・ワールドチャンピオンシップ告知動画【2016/8/7開催】


前々から気になっていたヘボコンの世界大会(以下ヘボコンWC)が今回開かれるとのこと。

ロボットを作りたいが、ロボットを作る技術のない一般人が、どうにかして無理矢理ロボットを作り、その「ヘボさ」を競うイベント。


実は、僕は元々理系で工学分野を志望していたのですが、化学と物理が出来な過ぎてあえなく断念した人間。

そう、「ロボットを作りたいが、ロボットを作る技術のない一般人」なのです!!


これはそう、俺のためのイベント…!!!



毎度日程が合わず泣く泣く断念してきたのですが、今回の開催日である8月7日は参加できる日程!

乗るしかない、このビックウェーブに!!!!!!(キリッッ)



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応募しました。



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当選しました。





………まじでッ?!?!?!?!

まさか本当に当選するとは(絶頂)



………ん?

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外国人メンバー???




―――今回のヘボコンWCには「インターナショナルチーム枠」というものがある。
参加したいが遠くて来られない海外の参加希望者が、日本人とタッグを組んでロボットを作り、日本人が当日はロボットを持参し参戦する、という特殊スタイルである。当日まではスカイプなどでロボットを共同制作することになる。
デイリーポータルZ参照)
―――――



そう、実は当選率を上げようと、インターナショナルチーム枠でも応募をしていたのです。

そうか、そっちの枠が通ったのか…。

3年前にロサンゼルスに滞在した際、ユニバーサルスタジオに行こうとして道を人に尋ねながらウロウロした結果、何故かレインボーフラッグの乱立する地域に迷い込むレベルに英会話ボロボロな人間だけど大丈夫だろうか…。
※レインボーフラッグ…LGBTの社会運動を示す旗。同性愛者などが集まる地域などでよく見られる。



インターナショナルチームのペアは運営様がマッチングしてくれるようなので、とりあえずしばし待機。



7月10日


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無事マッチングでき、スカイプで制作を進めることになりました。

今回のペアはアメリカ在住のメアリー(仮名)さん。
クリエイティヴ・ディレクターをされている社会人の方のようです。


スカイプでの話し合いにより、「チーム名は"Hebomate"」「野菜、またはゲーム風ミュージックを搭載したロボットを作る」「実際の制作はじきる(僕)が行う」などが決まりました。


7月22日


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この日を境にメアリーさんと音信不通になる。

雲行きが怪しくなってきたぞ…。


8月1日


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ヘボコンWCまであと一週間を切り、さすがに危機感を覚え始める。

とりあえずヘボコンでよく見られるタミヤの工作キットを購入し、これをベースにロボットを作ることを決意。


この時点でほぼインターナショナルチームではないですね…。


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こんな感じに完成しました。

初めて作ったにしては上出来だと思います(自画自賛)


タミヤ/4輪駆動車工作基本セット (モーター付、電池別売)

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8月6日


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結局大会前日までメアリーさんからの連絡は無かったため、一人で外装も完成させました。

「ゲーム風ミュージックを搭載したロボット」という案がスカイプで出ていたので、「音波で攻撃するサウンドロボット」というテーマで制作しました。


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フロントには「音波(物理)」を搭載。
音楽と連動し、相手に音波攻撃を仕掛けます(全手動)。


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バックにはiPhone5s(画面バッキバキ)を搭載。
ここから音楽を鳴らします。

ちなみにヘボコンWCには各種メディア陣が取材に来るとのことで、音源は著作権に配慮し僕のオリジナルのものを採用。
普段、僕は楽曲制作活動なんかもしているんです(宣伝)


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また、ロボット上には日本とアメリカの国旗を搭載。
インターナショナル感を演出しています。

制作はほぼ僕一人だけど…('ω')


他にも基盤とか色々搭載されていますが、超ハイテクかつ機密のシステムのため、ここでは解説を差し控えさせていただきます。
(訳注:飾りです)



こんな感じに動きます。
これは超強い。


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ちなみにこの日になってようやくメアリーさんと連絡を取ることが出来ました。
どうやら彼女、ヘボコンWCの日程を勘違いしていたようで、これからロボットを制作する気でいた模様…笑

ロボットの完成図を見せ、OKがもらえたのでこのまま参戦することにします!
ロボット名は”DJ Robot”です!(適当に決めた)


8月7日(ヘボコンWC当日)


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いよいよ当日を迎えました。

会場はTOKYO CULTURE CULTURE。あの有名なZEPP TOKYOの二階です。
凄い会場や…。


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会場は超満員。
出場者は各々ロボットを取り出し、最終調整(修理)をし始めています。
※ヘボコンのロボットはヘボいので、会場に持ってくるまでの間に壊れることが多々あります。


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ちなみに今回、ヘボコンWCに参加するにあたり、「自分自身もロボットになろう」と考え、先日作ったシルバー目線ゴーグルとシルバーの衣装で身をくるみました。
これで注目度No.1間違いなしだね!!

実際、海外の参加者からメチャクチャ写真を求められました
(日本人からはやや引いた目で見られました)

ちなみに全て手作りです。
(ゴーグル以外は知り合いのおばあちゃんに作って貰いました。おばあちゃんありがとう)


開幕


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そしていよいよ開幕。
niftyの理事の方やArduinoの開発者の方など錚々たるメンバーが審査員として見守る中、第一回戦が開戦しました。
てかそんな偉い人たちが来るイベントなのか…ヘボコンすげぇ。


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僕は座席の関係で直接バトルフィールドを観ることが出来なかったのですが、テーブルに備え付けられたモニターで観戦することができました。


―――――ヘボコンは相撲の要領で勝負が繰り広げられるのですが、ロボットがヘボいのでそもそも動かなかったり自ら場外に出てしまうことも多々あります。
そしてそもそもの馬力が強いロボットが強い傾向にあります。

ただ、ヘボコンにおいて「強さ」は重要でなく、いかに「ヘボい」かが評価を左右します。
そのためロボットのヘボさが見れた時には会場から歓声が沸きます!―――――



数々のヘボいロボットの熱い勝負が繰り広げられ、会場が爆笑の渦に飲み込まれる中、いよいよ僕の出番がきました。



ロボットより僕の方が目立ってますね…笑


お相手はスケキ●ヨの生首がポッキーゲームをしてくるロボ(すいません、名前を失念してしまいました…)。


だが残念だったな!!

こちらにはポッキーをくわえるための口がない!!!

貴様の作戦は塵と化すのだッ!!!!




負けました。

単純に相手の馬力が強く、音波攻撃を出す間もなく場外に押し出されてしまいました。


仕方ないのでここからは観戦に専念します!


準々決勝の様子。準々決勝のみ4機同時のバトルロワイヤル方式。

動画を見ていただければわかると思いますが、メチャクチャヘボく、笑える戦いとなっています!
ほぼ全試合、こんな感じで進行しております('ω')

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そして優勝は香港から参戦のRickyさん制作"Robot Controlled Controllor Robot"!
コントローラーをロボットに、ロボットをコントローラーにした作品の様です。

ちなみに勝因は馬力です。



また、最も技術力の低かった人賞(ヘボコンにおいて極めて栄誉のある賞)にはアニポールさんの"ポールダンスロボ・パーティロックアンセム"が受賞されました!
上の動画でお金をばら撒いているロボットです。

ぶっちゃけ技術力それなりに高いとは思いますが、会場はめちゃくちゃ沸いてました!笑


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イベント終了後、アニポールさんがかぶっていたデコトラ風キャップをお借りさせていただきました。
アニポールさん、ホントセンスやばいです…笑


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そんな感じで、ヘボコンWCは終了しました!

会場がアットホームでメチャクチャ楽しいイベントでした!
参加者同士の交流も多く、初対面でもロボットをネタにすぐ仲良くなれるのがいいですね!笑

僕は何も賞をもらえなかったけれど、いずれまたロボットを作って参加したいですね!


今回参加した皆さん、会場スタッフの皆さま、主催運営のデイリーポータルZの皆さま、ステキなイベントをありがとうございました!お疲れ様でした!





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ちなみにヘボコン後のロボットですが、机を占領しててメチャクチャ邪魔です。

おまけに搭載したiPhoneが機体から外れなくなってしまって困っています、誰か助けて!泣





(おわり)





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